「真っ直ぐな」●梅視点・超短編
・
●まえがき●
梅視点。
一応、その最中の話です。
それらしい描写はほぼありませんが
お好みでない方は一応ご注意を。
管理人は基本的に
たづ×まい
が大好物です。
たづまい好きの中でもごく少数派でしょうし
その意味では閲覧注意でしょうか。
以上の注意点をご理解の上、下矢印より超短編掲載しております
どうぞ。
↓ ↓
●
「……っ」
灯りを全て落とし、真っ暗にしたはずの部屋で
暗さにようやく目が慣れて
天井の模様がぼんやり見えるようになった頃。
途切れ途切れになる吐息を抑えて
ふと触れられている場所に目を落とすと
暗闇で光っているように見える猫の瞳の様に
深緋色に輝く瞳と視線が合った。
『まい?』
視線にすぐに気付いた鶴紗は
肌に吸い付いていた唇を離して
こちらを小首を傾げて見返している。
私よりも相当前に、この暗視に慣れていたようだけれど
それよりも
「お前、ずっと梅を見てたのか?」
なんとなくそんな気がして聞いてみると
『え?うん』
もちろん当然だと、即答が返って来た。
私が最初に、何の為に灯りを全て消しているのか
その意味が全く無かった事に
多少のショックと、羞恥心がじわじわと溢れて来る。
お前の眼前に、己の全てを晒す事を
拒否している訳じゃないけれど
こんな、どうしようもない表情まで全て見られていた想定外に
どんどん身体全体が紅潮してくるのが分かる。
考えてみればすぐ思い当たる。
これまでお前がこなして来ただろうミッションが
ほぼ暗闇の中で行う物であっただろう事を。
きっと誰よりも暗順応に優れているのだろうと。
そうして思考を巡らせて黙ってしまった私を心配して
鶴紗がゆっくりと私の身体を登って来る。
近距離で見下ろす緋色の瞳が
真っ直ぐに私を視線で射抜いた。
「……そんなに真っ直ぐ私を見るなよ」
『どうして?』
「そりゃあ、分かるだろ」
そんなにじっと見られていたら
流石の私も照れてしまう。
それ位、お前だって今の私の立場なら分かるだろう。
当然理解出来ると思って言うと
少し眉間に力を入れて、呆れた様な表情を向け
小さく溜息を吐いてお前は答える。
『まいだって、こういう時私をじっと見るから
そういうものだと思って』
「え」
『私も……逆の立場なら恥ずかしいけど
相手の様子が見られるのはとても……嬉しいから分かる』
ふわり、嬉しそうに微笑んだお前の表情を見て
一瞬の逡巡の後、私は全てを諦めた。
言われて私も、思い当たる所があったからだ。
私は、お前ほど暗順応に優れていないから
暗闇で殆ど認識出来ないお前の見て呉れよりも
普段とはまるで違う、様々な仕草や震え
そして鼓膜を擽るその声が鮮明に記憶されている。
それが嬉しくて、幸せで
実際は暗くてはっきりと見えなくても
五感全てをお前に集中させて、お前だけを《見る》んだ。
その視線を外すなんて勿体無い事は出来ないから。
「そうか」
『うん』
お前も、私と同じ気持ちで
こうして触れ合ってくれているのなら嬉しい。
「鶴紗」
『あ……うん』
傍に来たお前の唇をそっと指でなぞると
察したお前は可愛い返事をして
お前の吐息の香が近付いて来る。
緩やかに近付くにつれ
少しずつ瞳が閉じられて行く様を見て
こんな時には律儀なお前が
たまらなく愛しかった。
・fin.
●あとがきと、たづまい雑談●
無駄に長いし、苦手な方は閲覧注意。
ブラウザバックでお戻りください(๑•̀ㅂ•́)و✧
■《こんな時には律儀なお前が》
行為の間はずっと
自分から視線を外さずに見続けるのだろうに
キスをねだったら、真面目に素直に目を閉じる
というのが可愛くて仕方ない、というだけのお話。
■殆どを
「お前」と心の中で呼んでいるのは
名前を呼ぶ事すら照れくさくて
そう呼んでしまっている感じ。
■隠密みたいな指令の多そうな鶴紗は
暗順応(明るいところから暗いところへ行って目が慣れること)が
ネコみたいに暗闇に長けていると想像。
自分が受け身のこの時に
殆ど暗いだろうフットライトすら消して
真っ暗闇にしている《つもり》だった梅の
思惑は最初から外れていたので恥ずかしさが爆発してる状況。
そりゃもうこっ恥ずかしい事この上ないでしょうな。
そこも可愛くてしょーがない話。
一般的なたづまい好きさんは
梅は攻が圧倒的に多いと思うんですけど
私は梅が受の方が可愛い、と思っているので
鶴紗には、キャラに無い事をさせてしまって申し訳ないと思いつつ
たづ×まい、のシチュの方が多いです。
テクとかどうでも良くて
拙いながらも一所懸命
仔猫が親猫に甘えるように愛する様子も
妄想すると、何だか堪らなく愛おしいんですよね
不器用で可愛いカップル、バンザイヽ(*´Д`*)ノ
出来れば自分が鶴紗を愛でたいけれど
鶴紗が求めれば断らずに全部受け入れる梅と。
愛情をどう表現したら良いか分からなくて
梅から貰っている色々な行為を返す事で
梅が喜んでいる様子を見て喜んでいる鶴紗。
良く分かって無いけど、真っ赤になっている梅を見て
キョトンとして見ている、みたいな様子も
考えただけで管理人がやばくなr(ry
もし、ちょっとでも分かるよ!ってお方が居られたら
固い握手を交わしたいものです(´ω`)イナイヨ…
●追記。
放送局見てたんですけども。
ひばふみが出るんですなぁ
待っていたファンの方、良かったですね。
で。
そのメモリアの構図で たづまい描いておくれ_:(´ཀ`」 ∠):_
んだからさぁ……
どうしてこういう萌え絵で描いてくれなんだ。
そういうしっぽりしたシチュが欲しかったんだよ
皆に無駄に囲まれて、2人きりの場面が無いって
どういう事なんだよ……あーあ。
まぁ。
そういう2人きりの場面が無かった事で
梅の、夢結への想いが並行で進むんだろうな
なんて考えると
ラスバレスタッフの思惑に踊らされてしまうたづまいファンは
……(怒)
ですよ。
いつか2人きりの萌えシチュメモリアが出ますように。
そうでなきゃ管理人が描いたるわ(無理)
・
●まえがき●
梅視点。
一応、その最中の話です。
それらしい描写はほぼありませんが
お好みでない方は一応ご注意を。
管理人は基本的に
たづ×まい
が大好物です。
たづまい好きの中でもごく少数派でしょうし
その意味では閲覧注意でしょうか。
以上の注意点をご理解の上、下矢印より超短編掲載しております
どうぞ。
↓ ↓
●
「……っ」
灯りを全て落とし、真っ暗にしたはずの部屋で
暗さにようやく目が慣れて
天井の模様がぼんやり見えるようになった頃。
途切れ途切れになる吐息を抑えて
ふと触れられている場所に目を落とすと
暗闇で光っているように見える猫の瞳の様に
深緋色に輝く瞳と視線が合った。
『まい?』
視線にすぐに気付いた鶴紗は
肌に吸い付いていた唇を離して
こちらを小首を傾げて見返している。
私よりも相当前に、この暗視に慣れていたようだけれど
それよりも
「お前、ずっと梅を見てたのか?」
なんとなくそんな気がして聞いてみると
『え?うん』
もちろん当然だと、即答が返って来た。
私が最初に、何の為に灯りを全て消しているのか
その意味が全く無かった事に
多少のショックと、羞恥心がじわじわと溢れて来る。
お前の眼前に、己の全てを晒す事を
拒否している訳じゃないけれど
こんな、どうしようもない表情まで全て見られていた想定外に
どんどん身体全体が紅潮してくるのが分かる。
考えてみればすぐ思い当たる。
これまでお前がこなして来ただろうミッションが
ほぼ暗闇の中で行う物であっただろう事を。
きっと誰よりも暗順応に優れているのだろうと。
そうして思考を巡らせて黙ってしまった私を心配して
鶴紗がゆっくりと私の身体を登って来る。
近距離で見下ろす緋色の瞳が
真っ直ぐに私を視線で射抜いた。
「……そんなに真っ直ぐ私を見るなよ」
『どうして?』
「そりゃあ、分かるだろ」
そんなにじっと見られていたら
流石の私も照れてしまう。
それ位、お前だって今の私の立場なら分かるだろう。
当然理解出来ると思って言うと
少し眉間に力を入れて、呆れた様な表情を向け
小さく溜息を吐いてお前は答える。
『まいだって、こういう時私をじっと見るから
そういうものだと思って』
「え」
『私も……逆の立場なら恥ずかしいけど
相手の様子が見られるのはとても……嬉しいから分かる』
ふわり、嬉しそうに微笑んだお前の表情を見て
一瞬の逡巡の後、私は全てを諦めた。
言われて私も、思い当たる所があったからだ。
私は、お前ほど暗順応に優れていないから
暗闇で殆ど認識出来ないお前の見て呉れよりも
普段とはまるで違う、様々な仕草や震え
そして鼓膜を擽るその声が鮮明に記憶されている。
それが嬉しくて、幸せで
実際は暗くてはっきりと見えなくても
五感全てをお前に集中させて、お前だけを《見る》んだ。
その視線を外すなんて勿体無い事は出来ないから。
「そうか」
『うん』
お前も、私と同じ気持ちで
こうして触れ合ってくれているのなら嬉しい。
「鶴紗」
『あ……うん』
傍に来たお前の唇をそっと指でなぞると
察したお前は可愛い返事をして
お前の吐息の香が近付いて来る。
緩やかに近付くにつれ
少しずつ瞳が閉じられて行く様を見て
こんな時には律儀なお前が
たまらなく愛しかった。
・fin.
●あとがきと、たづまい雑談●
無駄に長いし、苦手な方は閲覧注意。
ブラウザバックでお戻りください(๑•̀ㅂ•́)و✧
■《こんな時には律儀なお前が》
行為の間はずっと
自分から視線を外さずに見続けるのだろうに
キスをねだったら、真面目に素直に目を閉じる
というのが可愛くて仕方ない、というだけのお話。
■殆どを
「お前」と心の中で呼んでいるのは
名前を呼ぶ事すら照れくさくて
そう呼んでしまっている感じ。
■隠密みたいな指令の多そうな鶴紗は
暗順応(明るいところから暗いところへ行って目が慣れること)が
ネコみたいに暗闇に長けていると想像。
自分が受け身のこの時に
殆ど暗いだろうフットライトすら消して
真っ暗闇にしている《つもり》だった梅の
思惑は最初から外れていたので恥ずかしさが爆発してる状況。
そりゃもうこっ恥ずかしい事この上ないでしょうな。
そこも可愛くてしょーがない話。
一般的なたづまい好きさんは
梅は攻が圧倒的に多いと思うんですけど
私は梅が受の方が可愛い、と思っているので
鶴紗には、キャラに無い事をさせてしまって申し訳ないと思いつつ
たづ×まい、のシチュの方が多いです。
テクとかどうでも良くて
拙いながらも一所懸命
仔猫が親猫に甘えるように愛する様子も
妄想すると、何だか堪らなく愛おしいんですよね
不器用で可愛いカップル、バンザイヽ(*´Д`*)ノ
出来れば自分が鶴紗を愛でたいけれど
鶴紗が求めれば断らずに全部受け入れる梅と。
愛情をどう表現したら良いか分からなくて
梅から貰っている色々な行為を返す事で
梅が喜んでいる様子を見て喜んでいる鶴紗。
良く分かって無いけど、真っ赤になっている梅を見て
キョトンとして見ている、みたいな様子も
考えただけで管理人がやばくなr(ry
もし、ちょっとでも分かるよ!ってお方が居られたら
固い握手を交わしたいものです(´ω`)イナイヨ…
●追記。
放送局見てたんですけども。
ひばふみが出るんですなぁ
待っていたファンの方、良かったですね。
で。
そのメモリアの構図で たづまい描いておくれ_:(´ཀ`」 ∠):_
んだからさぁ……
どうしてこういう萌え絵で描いてくれなんだ。
そういうしっぽりしたシチュが欲しかったんだよ
皆に無駄に囲まれて、2人きりの場面が無いって
どういう事なんだよ……あーあ。
まぁ。
そういう2人きりの場面が無かった事で
梅の、夢結への想いが並行で進むんだろうな
なんて考えると
ラスバレスタッフの思惑に踊らされてしまうたづまいファンは
……(怒)
ですよ。
いつか2人きりの萌えシチュメモリアが出ますように。
そうでなきゃ管理人が描いたるわ(無理)
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この記事へのコメント
確かにこうやって梅が受けのシチュエーションもいい。
というか鶴紗が攻めてるって自覚が無さそう……
夜主さんは鶴紗好きだから逆の方がしっくりくると思いますけど、ありがとうございます。
私がどちらかと言ったら梅好きだからこういうシチュが好きなんだと思います。
自覚は無いでしょうね、一所懸命梅が悦……喜ぶ事を頑張ってるだけで(笑)