「心つないで(Herzen verbinden)」・3







●3








芝生の上で寝転んで、ぽっかり浮かぶ雲をぼんやりと眺め
勝手に集まって来る猫達を適当に構ってやっていると


「いつもいつも羨ましくて仕方ない」


不満そうな表情をして、座る私を立って真下に見下ろす鶴紗。
肩に掛けているトートバッグがパンパンに広がっている様子を見ると
この状況を不満に思う気持ちが分からなくも無かった。


「ふむ。謝れば良いのか?」

「違う。そういう訳じゃ無い。ただの嫉妬」


そう言って、起きた私の真横に座った。
あまりの至近距離に、一瞬で心拍が跳ね上がるのを
鶴紗にバレないように誤魔化す事に内心 必死だった。


「嫉妬か。鶴紗にもそんな気持ちあったんだな」

「あるに決まって……あ、頭の上に葉っぱが」


それを取ろうと、私に差し向けた腕が見えた瞬間。


「あっ」

「え?」


咄嗟に身構えて、それを防ごうと頭の上で
それも両腕で防御姿勢を取った。
無意識の、一瞬の出来事に、私の方が驚いて固まってしまった。


「……まい、頭のてっぺんにあるから自分で取って」

「お……おう」


構えた腕を上げて自分の頭上を探ると
確かにそこにあった葉っぱの感触に気付いて、摘まみ取った。
軽く溜息を吐いて、元の位置に戻る鶴紗。

何か言いたそうで、でも何も肝心な事は語らない。
手を繋ごうとしてダメだったあの日もそうだった。
鶴紗は一体何を考えているのか、それとも何も気になっていないのか。
至近距離に居るハズなのに何となく遠い気がする。


「……デート」

「へっ?」

「デートっていうのを、してみたい。駄目?」

「い……良いに決まってる!」

「……そうか」


こちらではなく、遠くを見ながら
鶴紗はほのかに頬と耳を赤くさせて呟くように言う。


「じゃあ、待ち合わせしよう。あの場所で」

「……あ。分かった、あの場所だな」


鶴紗の視線の先、そこは……
血塗れの鶴紗を抱き締めたあの場所がある。


「今日は私も忙しい。その時にまた」

「そっか、ありがとうな」


そう言うと、重そうなバッグをまた担ぎ直し
早々にこの場を立ち去って行った。




デートか。
その嬉しい言葉の意味を心の中で反芻し、にやけた口元が戻らない。
喜びを噛み締めて余韻に浸っていたのだが……




「……あ。それで肝心の日時は?」










●●つづく










●あとがき●



梅の複雑な気持ちを知ってか知らずか
デートをしてみたいという提案を自分からする鶴紗。

それが本音なのか何なのかは後で分かります。


鶴紗からこういう事をお誘いするというイメージが湧かないので
新鮮だなーと思って書いてました。
良いデートになれば良いのですけど。


まぁ……
つづきを出すのをすっかり忘れていたのは秘密です(アホ












●管理人 雑記●



個人的な暗い話につき、注意。








例のイベ愚痴を語ってから
本当にやる気が無くなってしまって
たづまいを続けるかどうかの危機にまでなりそうで
正直、悩んでおります。

公式であんなコトされては
キャラを愛する事に疑問を持ってしまいますって。
少しでも疑念が出れば、愛情持って話書くって無理ですもの。


まぁ……
たかが一個人が妄想してる創作なので
私が勝手に捏造すればやり続けられますけど。
それじゃ公式を軽く見てるみたいでファンじゃ無い気がするし
頭がゴチャゴチャしております……困ったもんだ。


趣味がボヤけてしまって日々がつまらなくなった管理人に
どうぞ拍手やコメを。元気の源を下され。



普段は、きっと誰かが見てくれている!というのは
私の妄想なんだろう、と思うようにして一人でやっています
これだけ続けて来てますから
言えば言う程、人が去る事も知ってます
けれど今は多分、瀬戸際なのだと思います


どうぞ、お願いします。是非。
それでは。


この先、どこで続けるべきか。ココしか無いクセになぁ(失笑




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