「約束の未来」●鶴紗視点(コントラスト・アナザーエンド)





●まえがき●


注意


こちらはスマホ向けゲーム

アサルトリリィ Last Bullet

内でのイベント「双星のコントラスト」前編

こちらの完全アナザーストーリーを妄想で書いた物です。


本編の流れから私が勝手に続きを想像して描いたものなので
公式とは全く関係ございません。
こういうエンディングを迎えたら良いな、的な話なので


身勝手妄想話がダメな方はどうぞご遠慮下さい。





当然、梅と鶴紗の2人のその後を描いた物でございます。
もしも、本編の流れが『最悪な結末の2人』を描いていたとしても
私はこういうエンディングの方が良いなと思って。


居なくなった鶴紗を
何らかのイベント・方法で梅が助けて連れ帰った
そんな場面から始まります。
もしも、助けたとして、詳細は本編で明らかになっていませんので
捏造設定は作らずに、ボヤかして書いてます。ご了承下さい。


2人の距離感は、もちろん公式に則って
仲の良い先輩・後輩の関係のままです。



以下より、始まります。
















●●







「鶴紗を部屋まで送ってくゾ
 また逃げられたら敵わないからな」


梅様は
ようやく百合ヶ丘に戻って来た一柳隊の皆に
ニコニコ顔で そう宣言して
私は即座に腕を掴まれ、控室を強引に引っ張り出された。
梅様が、部屋の扉を後ろ手で閉める瞬間、ポカンとした皆の表情が見えて
多分私も同じ表情をしているのだろうと思った。


『梅様、放して』

「ダメだ」

『……』


更にしっかりと握られた腕と手は
強い思いを象徴していて、とても逃げられる雰囲気では無い。
……気持ちは分からなくも無いけれど。

私の部屋へと真っ直ぐにズンズン突き進む。
大股で歩かれているから付いて行くのにやっとだ。
何をそんなに急いているのか、少し怖い位だった。
梅様にそうして振り回されている内、部屋の入口へと着いた。

私が鍵を開けてノブを回すと
一瞬で部屋の中へと引っ張られ、扉を閉めた次の瞬間。
扉を背にした私を、梅様は力一杯抱き締めて来た。


『梅様?』

「……」

『あの、ちょっと痛……』


「良かったあぁぁ……」


安堵の声とため息と共に、梅様はしゃがみ込む。
勿論、抱き締められていた私もそれに引っ張られ
膝を折られて床に崩れ落ちた。
膝は、梅様の腿の上に上手く下ろされて痛みは無かったけれど
それでも梅様は私を離そうとしない。
梅様は、私の胸部に頭を埋め、ぐりぐりと擦り付けて来る。
その内、すんと鼻をすすった くぐもった音がした。


『梅様、放して下さ……』

「ヤだ」

『どうして』

「離したら、またお前が居なくなる」


……確かに今回の事は私の完全な失態だ。
そう思わせてしまうのも当然だろう。

それはそれとして。
私も流石に疲れ切って気力も体力も空っぽだ。
今直ぐにでも身体を休ませたくて仕方が無い。
それにはまずこの腕を離して貰う事が先決だ。


『大丈夫です、逃げたりしません』

「……」

『信用して欲しいなんて言いませんけど
 私ももう疲れていて逃げる気力も無いです』

「それは、梅もだ」

『だから』

「ヤだ」

『梅様……はぁ』


駄々をこねられているようで、思わずため息が出てしまう。
こんな梅様を無理に引きはがす力も残っていないけど
これでは無理に引きはがす事なんて出来るはずも無く。
梅様だって、私の為に奔走してくれたのだと帰り道で皆に聞いている。
私以上に疲れ切っているはずなのに、この力強さは何なのだろう。

一つも変えられないこの状況に、私は心の中で途方に暮れていた。

暫くそうしていると、ぽつぽつと梅様は
弱弱しい声で話し始めた。


「今回の件で思い知った。梅は弱い」

『梅様が、弱い?』


弱いという言葉が、おおよそ見当も付かない。
普段あれ程、皆を明るく鼓舞している梅様が、弱い。
初めて見る鬼の形相で、敵を圧倒していた
ついさっきまで見ていた梅様が、弱い……?
そんな事、有り得ない。


「もう、いなくなるな。私を置いて行くな。
 お前がいなくなっただけで私は……鶴紗が、必要なんだ」


途切れ途切れに、聞き覚えも無い言葉が次々と飛んでくる。
私の脳内はそれを処理し切れない。
梅様に、私が、必要?
有り得ない。


『私が、必要……』


そう言うと頭だけで頷いて、頭を額をまた擦り付けて来る。
これでは甘えまくっている猫の様だ。

というか。
私が必要、って?
あんなに……あの人に恋をして、動けないで居た梅様が?
梅様の目にはあの人しか映っていないというのに。


何の冗談だ。


こんな状況で、梅様得意の私へのからかいだろうか。
そうやって私を騙して、大人しくさせる算段か。
……そんな小狡い手に乗ってやる筋合いは無い。
なら少し、本音を引き出してみようか。
大切なものを確認させれば、この腕を離してくれるはず。
私の中で、悪戯への報復の様な、そんな思考が生まれていた。


『梅様』

「ん」

『それは………夢結様よりも?』

「………え?」


夢結様、と言おうとして、何故か一旦躊躇してしまったけれど
この問い掛けに対しては、梅様は嘘が吐けないはずだ。
どう釈明するのだろうか。

でも、そんな私の思惑とはまるで違って。
動きをピタリと止め、頭を胸部から離し
私を見上げる梅様の表情は
喜怒哀楽のどれでも無く、ただキョトンとしている様子だった。
しばらくそうしたあと
何かを思い出す様に、瞳をゆっくりと泳がせた後


「……ああ、夢結、か。忘れてたゾ」

『………え?』


今度は私が素っ頓狂な声を出してしまった。


「今は関係無いだろ」

『え、いや、あの……』

「そんなの、良い」


そうしてまた、私の胸に頭を寄せて来た。
そんなの?
あんなにずっと慕って来たはずの想い人を、そんなのって。

そこで はっきり気付いてしまった。
この冗談みたいな現状は、梅様の本気なんだと。
じゃあ梅様は本気で、私が必要で、傍に居て欲しいと思っているのだと。

その途端、どんどん胸の奥が熱くなって来る。
この感情は何だ?嬉しい?楽しい?わくわくする?
そのどれもが違う気がする。じゃあこれは何なんだ。
いつもちゃらんぽらんで、でも尊敬する先輩で
私とは対角の、遠い存在だったこの人が。

少し震える梅様の指先に気付いて
私は思うままその、ボサボサに拍車が掛かった翡翠色の髪を撫で
少し躊躇してから自分の腕でその頭を抱いた。
頭頂に顔を寄せ、更に抱き包める。


「鶴紗?」

『このまま、寝る?』

「へ?」


あなたの安心になるのなら、どうせ変えられないこの状況を受け入れる。
もうそれで良いと思った。


「良いのか?」

『どうせ離してくれませんよね』

「うん」

『一緒に居ます。
 これがお礼じゃ足りないと思うけど』

「……今は十分だ」


疲れ切って、困ったようにも見える表情を
無理に笑顔に変えて私を見上げる梅様の
腕を引いて起こし、手を引いてベッドルームへと辿り着く。
ベッドを見た途端、ぷつりと糸が切れた様に
二人、出発前の慌ただしさの残った、乱れたシーツへと沈んで行った。

今度は私が梅様の胸に掻き抱かれた。
穏やかな心音が額に響き、私を少しずつ落ち着かせる。
ただただ、梅様の胸の中は温かかった。


『……ごめんなさい』

「もう良い」

『ありがとうございました』

「そんなの要らない、無事なら良い」


後頭部を優しく撫でられ


「こんな別れは認めない。
 もう離れるな、鶴紗」

『それは……』

「約束するまで離れない」


約束。
そんな、不確定な未来を約束出来る訳が無い。
私には、普通のリリィの運命さえ当て嵌らない。
だからといって、梅様に嘘を吐ける訳も無い。
どうしたら良い……ああ、そうだ。


『私は約束出来ません。
 でも梅様が約束すれば、その約束は成立しますね』


そんな事、逆の立場にしても出来る訳が無い。
無茶は承知で、一方的な話を吹っ掛けた。
流石に呆れて諦めてくれると思ったのだけれど


「……なるほど、そうだな」

『え』

「なら簡単じゃないか、約束するゾ」

『な……そんな簡単に約束なんて』

「出来る。
 私が私に嘘吐かなきゃ良いだけだからな」


そう言って、私を見る梅様の瞳は
優しく澄んでいて、とても直視出来なかった。
何でそんな自信満々に、簡単では無い事を宣言出来るのか。


「安心したら眠くなって来たゾ……おやすみ」

『なっ……自分勝手な……
 そもそもあの時の話はどうなったんです、梅様?』

「あの時?……あー、あの改まった話か」

『それです』

「後で良い、鶴紗も寝ろ」

『ちょっ』

「また明日な。おやすみぃ」


ちゅ。

額に軽くキスをされて、その瞬間で私は全身の血液が沸騰しそうになった。
声も出ず、口をパクパクさせている私などお構いなしに
そんな馬鹿な事をした当人はもう寝息を立てている。
お陰でこちらは、眠気が一瞬で吹き飛んでしまった。どうしてくれるんだ。


梅様の香りと、温もりに包まれながら。
既に夢の中であろう梅様の寝顔を見ながら。
私を本気で必要としてくれるこの人を
裏切る事などきっと出来ないのだろうなと
苦笑いと、照れくささと、安堵と、嬉しい気持ちの
複雑な感情でくすぐったさを覚えながら

額に掛かる前髪を指でそっと掻き分け
さっきのお返しをして私も眠った。










●Fortsetzung folgt…?













●あとがき●



梅に芽生えた独占欲と。
自分が本当に必要とされている事に気付いて
色々な感情でゴチャゴチャになっている鶴紗。


梅は前編ラストで、手を離したく無かったっぽいので ↓

「…鶴紗。…。
 あの手を、掴めなかった…。
 けどーー
 こんな別れ、絶対に認めない。
 鶴紗。
 わたしは、必ずお前を…!」 の部分

(5-4・手放してしまったもの・ラスト部分の梅セリフ)


抱き締めて離さないようにして貰いました。
鶴紗に本編で何が起こるのか分からないので
このお話では感情を低く抑えてます。

急に夢結の名前を言っているような展開にしましたが
どうしてもダダを捏ねて離れてくれない梅の目を覚まして
状況をどうにかしようとしているのと。
夢結が好きなくせにこんな事をして
自分なんて眼中にも無いくせに
という無意識の『やっかみ』も含んでいます。
鶴紗は気付いてませんけど。


この時の2人は、恋愛感情なんて無いので
梅が額にキスをしているのも
イラっと来て夢結の話を出して来たのも
無意識にやっているだけなので他意は無いです。
もし、ほんの少しでも恋愛感情が芽生えたのなら
面白い展開になるんでしょうねぇ……楽しみです。


まぁ、
本編、どう展開するんでしょう……見たいような見たく無いような。



例の改まった話というのを
皆さんお待ちかねの「シュッツエンゲルの契り」だと仮定しての
アナザーエンドになります。

私はあまり気が進みませんが…(苦笑)



あんまり、公式からの勝手妄想話なんて
書いた事が無いので
書いて良いやらソワソワしています。
後編が発表されたら

ただ、こっ恥ずかしいだけ_:(´ཀ`」 ∠):_

ですからねぇ……
まぁ、あまりに公式から掛け離れていたら
すぐ非公開にでもすればダメージ少ないと思いますけど

絶対公式とはカブらない(必然)

と決まっているので
何でこんな妄想したのかと思います。

あまりに、公式でたづまい出されて浮かれちゃったから
その勢いで書いちゃってたので
書いた物は出したくなるものです
いつもの管理人の妄想だナ_(:D」┌)⁼³₌₃
って事で聞き流して貰えたら嬉しいです。



それでは。








●ちょっとだけ雑談。ブログの話。


ブログの記事を私は
メモからコピペして新規記事を書いた後
ロクに読み返さずに
その時のテンションのまま公開しているので

後々読み返して
ほとんどの場合は誤字脱字や
文章を変えたくなって修正をしたりするので
数日で内容が変わっている事がしばしば。

まぁ基本内容は変わらないので
わざわざ読み返して頂く事は無いですけど
間違い探しみたいで面白いかもしれません_(:D」┌)⁼³₌₃


ちゃんと最初に読み返せよ…('A`)怒


テンション高く公開にしてしまわないと
出して良いのか迷って出せなくなってしまうので
(自分の駄文を公開するのは恥ずかしいのです、これでも)
えいやっ!っという感じで勢いで記事を出しております。


どれ程長くやっていても
習慣ってのは変わらないんですよね…いやはや。








●拍手お礼●

10/20

1拍手頂きました、ありがとう(*´д`)



この記事へのコメント